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読んで(蒼雨が)恥ずかしくなる日記。 改行大好き。
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「…あれ、ここ…どこ?」

はっとしてきょろきょろする。


そこは、どこにあるかすら分からない、近代的なビルの中。
大きくて深い吹き抜けと、ボルトのような螺旋階段が見える。
階段が終わっているから、多分ここは最上階。
部屋などは全くない。トイレすらない。
そして、壁が全面ガラス張り。つまり、外から中が丸見え。

わけもわからず呆然と立ち尽くす。
どうすればいいかも分からない。

「…とりあえず…出る、かな?」

螺旋階段を一段ずつ、慎重に折り始める。
手すりがついていないから、一歩踏み外せば一気にあの世行き。
下を覗き込んでみる。はるか下の方に一階の床。
怖くなってへたり込んでしまった。

「…?」

何とか立ち上がろうとしたそのとき、壁のガラスの一枚にシミがあるのが見えた。
赤くて、小さなシミ。

「何だろう…」

じっと見ていると、それは段々と大きくなっていった。

「…あ、あっちにも」

と、別の場所にも赤い小さなシミがあるのを見つけたときである。

突然、シミがガラス中にぽつぽつと出てきた。
その量は百、千、いや、もっと多くの…星空の星よりももっと沢山。

「う、うわぁっ」

そして、その数え切れないシミが全部、同じ速度で大きくなっていく。
じわじわと、まるで感染症のように。
よく見ると、階下の床や螺旋階段にも一杯ある。
自分の座っているところにも。

「わ、わぁあっ!」

慌てて立ち上がり、螺旋階段を急いで降り始める。
早く降りないと、とにかく大変なことになりそうだ。

しかしである。

「…はぁ、はぁっ、はあっ…はぁっ」

何段降りただろう。もう数えてすらいない。
とにかく、最上階から何十階も下に下りたはずだ。
なのに。

「全然下が見えない!」

一階の大きさが、最上階から見たときと変わっていないのだ。
絶対におかしい。そんなに高いビルなのか?
そう考えている間にも赤いシミはどんどん上から迫ってきて、僕に追いつこうとする。
怖い。

「…? …う、わっ!」

赤いシミ…では、もうなくなっていた。
上を見上げると、大量の赤い液体が上からどろどろと流れてきていた。
壁伝いにゆっくりと、水というよりは油が流れているような感じである。
いや、その色からして、これはおそらくあれだ。

「わっ、うわぁ、わぁあっ!」

螺旋階段をとにかく降り続けるが、液体はどんどん迫ってきて、
もう少しで頭が飲み込まれるところまで迫ってきて、
僕の腕に垂れてきた液体がついてしまって。
ちょっと舐める。

「…っ、鉄の味…」

さっきの推測は間違っていなかった。
これは血だ。

早く逃げないと。でも、一階はいつまでも近づかない。
液体はスピードを上げて流れてくる。

ダメだ、もう、追いつかない。







…。

…。

そんな夢を、小学1年生の頃に見たことがあります。
文字だから怖さは半減してしまっていますが
(多分僕の表現が下手なのでほとんど0に近いでしょうが)
とにかく怖い思いをしました。

朝起きたら、布団がびっしょり。
背中も、腕も、足も、頭も、びっしょり。
文字通り、全身から汗が噴き出ていました。

その日、僕は枕を使わずに寝ていました。

「…………」

それ以来、僕は枕なしでは寝れなくなりました(失笑)
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プロフィール
HN:
蒼雨 創矢
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性別:
男性
自己紹介:
趣味は牛です。
得意技はあらゆる場所で転ぶことです。
最近食べた豪華なものはメロン半玉。
もう書くことないのでこれくらいでいいですか。
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