ループオーシャン

流れていく

流れていく

その水の行く目的地は　ない

流れていって

元に戻ってくる

ぐるぐる　ぐるぐると

インフィニティのような

追いかけるのも億劫なくらい

長い時間と距離を

流れていく

流れていく

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市民プールにあった「流水プール」を思い出しました。

オータムウッズ

鮮紅色の広葉は

地面に積もり積もって

やがては土壌を覆ってしまって

真っ赤に燃える森をつくりあげて

滝に映る赤は揺らめいて

どこか生命力の強さを持っていて

はるか彼方　白い月の浮かぶ空を見上げながら

虫の声と一緒に続いていく　秋の島

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「autumn（＝秋）」を「オータム」と読むと知ったのは最近。

はさみうち

僕は、やっぱり最低な人間なのかもしれない。

世界中の誰より、きっと。

と思うことがよくある。

特に最近は。



以下グダグダ感全開。

フィッシュトンネル

大きな岩の魚

ばっくりと開いた　牙の輝く口の中へ

胃液以上に蓄えられた　海水の中へ

胃袋の底に根を張る　海草の中へ

消化できなかった　金の卵を探して

水面の上に広がる　もう一つの水面の奥へ

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「魚の洞窟」、岩の魚はもしかしたら、生きていたりして。

ハニークライム

蜂蜜の塗りたくられた壁伝いに

どこまで登ろう？　どこまで登ろう？

甘い甘い　豊潤な香りの一枚岩は

頭上の彼方へ　果てが見えないほどに広がって

そこにはどんな罠が仕掛けられているのか

目を凝らしても　遠すぎるので　よく見えない

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地面と垂直に立っている大きな一枚岩。

奇妙だけど、それが似合っているのかも。