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読んで(蒼雨が)恥ずかしくなる日記。 改行大好き。
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僕は食事の前に「いただきます」を必ず言います。

食べ終えれば「ごちそうさま」を忘れず言います。

たとえ一人での食事でも、欠かすことはありません。

蒼雨の家はお父さんが食品加工の会社に勤めていまして、

彼は動物、特に家畜に対する愛情が深いです。

僕が畜産系に進んだのは、なにも闇雲なわけではなくて、きっとこの人の子だからなんだ。

最近そう思います。

またお父さんは食事のマナーにかなり厳しいです。

それはしつけという意味合いもあるんだろうけれど、それ以上に、

「命を食べていることがどういうことなのか」ということに対して厳しい。

お母さんからは箸づかいなどの基本的なマナーを教えてもらい、

お父さんからは「いただきます」と「ごちそうさま」の挨拶を忘れないよう叩き込まれました。

それは「命をもらっていることなんだ」と。



畜産を勉強するにあたって、どうしても避けられないのが生命倫理の問題です。

特に家畜の屠殺(とさつ:肉を利用するなどのために家畜を殺すこと)については、

畜産業に関わる人たちの間でも意見が二分するほど複雑な問題です。

現在の屠殺って、どんな風になっているんだろう?

それを知るために、授業で屠殺現場の映像を見ました。

昔はトリなら紐で絞殺、ウシなど大型動物なら首を刎ねて斬殺でしたが、現在は大掛かりな機械で殺してしまいます。

トリなら吊るして機械に通せば一瞬で大量に殺せるし、

ウシもありえない角度に首を捻ることで血に染まることなく殺せます。

確かに効率はいいと思う。

でも僕はこの屠殺が非常に嫌いです。

映像に映っていた、無表情でひたすら動き回る従業員が。

あの無機質すぎて寒気のする、おおげさな屠殺用の機械が。

嫌いです。

僕は動物愛護団体に入っているわけじゃない。

だけど、命に対して、そんなひどい扱い。



僕らは何のために、「いただきます」「ごちそうさま」の言葉を知っているのか。

「命をもらっていること」ってこんなに重いことなんだ。

それが分かっているからじゃないのか。

「いただきます」も「ごちそうさま」もさ、たった6文字だけど、

それが持つ意味は、辞書に載せられないくらい膨大なんだよ。

畜産大学の食堂で、食べられないからといって肉も野菜も残してしまう学生が、僕は大嫌いです。

でもそういう人も、レポートになると一丁前に「あの屠殺は衝撃的だった」とか書くんだ。

矛盾してる。矛盾してる。

だから何も解決しないまま、進んでいっちゃうんだよ。



命を食べていることがどういうことなのか。

畜産を勉強する人が分からないままでは、この先には何もないんでしょうね。
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プロフィール
HN:
蒼雨 創矢
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性別:
男性
自己紹介:
趣味は牛です。
得意技はあらゆる場所で転ぶことです。
最近食べた豪華なものはメロン半玉。
もう書くことないのでこれくらいでいいですか。
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